2010年8月9日月曜日

愛しみのワルツ

今夜も寝付けそうにないので、昨日から取り憑かれている音楽のことを書いておこうと思う。

昨日ランチのことを書いたが、そのとき行きの車中で聴き始めたのが、古澤さんの8月4日リリースのBest DandyismというCD。そもそも古澤さんの Vn演奏は、ものすごく歌いながらも端正で寺井尚子さんと並んで大好きなのだ。凄いテクニシャンでもある。ただ彼の書く曲は“愛しみのチャルダッシュ” で顕著だが二番煎じっぽいのがどうだかなあと思っていた。

ところが昨年の東儀秀樹さんとのコンサートで “Avenir〜祈りの杜〜”という明治神宮奉納曲などを聴いてから、才能の開花を感じてはいた。

で、取り憑かれたのはこのCDの中の、“愛しみのワルツ” という曲。はじめは妻と なんだか出だしが冬ソナみたい、とか チャイコのコンチェルトの2楽章とクリソツ とかいって笑っていたのだが、もう一回念のため聴いてみようか とか言っているうちに完全に取り憑かれてしまった。今日だけでも100回以上聴いたと思う、本当に! 昼はこの曲を聴くためだけに独りで2時間ほどドライブしてきたし、実は今も繰り返し聴きながら書いているのです。

優しくて美しいメロディーと心のひだにまで沁み入るVnの音色を、こんなふうに繰り返し聴いていると、いつしか音楽とは関係ない様々なことを考え始める。日常生活の中で疲弊し硬縮した感性が解き放たれて、自由になるのがわかる。すばらしい休日を頂いたと思う。

でも、もう寝なくっちゃ。おやすみ zzz...