2009年7月3日金曜日

Red Cliff 2 " 大江東去 "

先日、alanさんの “懐かしい未来” を up してからいろいろ調べてみたら、この方、Red Cliff の主題曲も歌っていたんですね。しかも麗人です。ノーマークでした。Red Cliff 2、観たくなったぞ、と思ったら、もう近辺の映画館じゃやってないし...  おとなしくDVD発売(8月5日)を待ちます。ちなみに好きな映画はいつもまず音楽から惹かれますね。

とりあえずYouTubeからリンクをはっときます。”Red Cliff " "Red Cliff 2" をクリックしてみてください。どちらもお気に入りの中国語バージョンですが、2は日本語のもいい。ただ聞き比べるとこの2曲、歌の出だしといい曲の展開といい、一卵性双生児のようにそっくりです。まあいいんですけど...
なお 以下はRed Cliff 2主題曲の中国語タイトルである "大江東去 "の元となったと思われる蘇軾(そしょく)の有名な漢詩です(王俊英さんのブログより転載)。 中国にはこんなすばらしい文学があるんですね。

    念奴嬌 赤壁懐古

大江東去 浪淘盡 千古風流人物大江は東へと流れ去り、千年も昔からの優れた人々を洗い尽くしてしまった。
故壘西邊 人道是 三國周郞赤壁あの古い砦の西の辺りこそ、三国時代の英雄周瑜が活躍した赤壁の遺跡だとか。
亂石穿空 驚濤拍岸 卷起千堆雪 乱立する岩は雲を突き崩し、逆巻く怒濤は岸を叩きつけて、無数の雪の山を巻き上げている。
江山如畫 一時多少豪傑 山も川もまるで絵のようだが、当時あんなに沢山いたはずの豪傑達は、今どこへ消えてしまったのだろう。
遙想公瑾當年 小喬初嫁了 雄姿英發 思えば周瑜は年若く、まだ小喬と結婚したばかりで、容姿凛々しく才知溢れていた。
羽扇綸巾 談笑間 檣櫓灰飛煙滅 羽扇を手に、青い絹の頭巾をかぶって、悠々と談笑をしている間に、敵の兵船はことごとく灰となって飛び、煙となって滅してしまったのだ。
故國神遊 多情應笑我 早生華髪 その古跡に立って茫然と我を忘れている私を見て、他人はきっとあまりにも感情的になり過ぎるからそんなに早く白髪になったのだろうと笑うに違いない。
人間如夢 一樽還酹江月 
人の世は夢のようなもの、まずは江上の月に向かって一樽の酒を注ぎ、神霊を奉る事にしよう。