2010年9月7日火曜日

DBS(Deep Brain Stimulation)について

ブログを始めて一年とちょっとが過ぎた。今回は記念すべき100ネタめだ。そもそもこのブログは、職場のみんなと美味い物でも食べて英気を養おうと思ってメモ代わりにいつしか書き始めたのだけど、最近は音楽ネタが多くて、閉口されている方もいらっしゃるにちがいない。申し訳ないですね。

ところでじつはブログを始める少し前から、僕は自分の体の異変に気づいていたんだ。

知ってる人は知っているのだけれど、僕は昨年の今日(2009年9月7日)、大学病院の脳神経外科で、脳に2本の電極を入れた。前胸部には大きな電池が2個埋め込まれ、電極を通じて脳の深部にある両側の視床下核を電気で1日24時間刺激し続けるのだ。これをDBSという。いくつかの症状には絶大な効果があった。今も仕事を何とか続けられているのはまったくもって手術と主治医の先生のおかげだ。ただ調整が難しくて苦労の1年でもあった。ちょっと刺激が強いだけで、たちまち歩けなくなったし何度も顔から転んだ。そのうち生活していく上での目標が一月単位に変わっていった。そう、もう一月頑張ってみよう、そしたらもう一月頑張れるかも というふうに。

DBSを受けたとはいえ、進行性の疾患だからこれから先自分がどうなっていくかも、良くわかっている。今まであまり深刻にこんなことを書かなかったのは、生来の楽天的性格のおかげもあるが、出来る限り普通を装ってシレッと、出来ればカッコよく生きていきたいと思っているから。

このブログで好きな動画を集め、好きな音楽を流すのは、だから全く自分のためだけに他ならない。だがそうしているうちに、どうして自分はそれを好きなのかを考え言葉に残すのが楽しくなっていった。文章を書くのは苦手で昔から大嫌いだったから、学校でも日記なんぞおどされても書かなかったくらいなのにね。

そんな拙文にもかかわらず読んでくださっている皆様、本当に心よりありがとうございます。タイトルの美味礼讃ですが、美味とは料理の味だけではないです。明日のための糧になるものは、すべて美味でしょう! いつまで書き続けられるかはわかりませんが、今の調子ならまだまだ当分は大丈夫そう。
ですから、これからもよろしくね!